ホテルと改札と花子さん(中編)
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前回の続きです。


花子さんとホテルで夕食を食べることになりまして、彼女が泊まっているホテルに行った僕です。

ホテルに入りましたら、花子さんは、すでにロビーにいまして、すぐに会うことが出来ました。

花子さん 「呼びつけてしまったみたいで、ごめんなさい」

僕 「別に大丈夫だよ、俺も一人で食べるより、ずっといいし」

花子さん 「それと、本当にここで良かったですか? このホテル、ちょっとお高めなので…。私は外でもいいですから」

とのこと。

やっぱり、電話で話していたときに僕が花子さんに感じた雰囲気というのは、ホテルのレストランの値段が少し高いことを気にしていたんです。

以前、二人で食べるときは、割勘にしようって決めましたし、そのときから、僕の懐具合にいつも合わせてくれていましたので、このときも花子さんはそういう気遣いをしてくれたのでした。

でも、僕としては、花子さんが宿泊費として支払った夕食分をそのまま無しにするのは、かなり勿体無い気がしましたし、

これでも社会人なので、たまにホテルで食事をするくらいのお金はさすがに持ってまして、

普段、僕につき合わせている分、その日は花子さんに付き合って、少し贅沢してもいいかなぁと思ったのでした。

僕 「気にしてくれてありがとう。だけど、今日はここで大丈夫だよ」

花子さん 「そうですか?」

ここでも花子さんは心配そうにしていたんですけどね。

僕 「うん。毎回だったらさすがに続かないけど、たまには、俺もこういうところで食べてみたいし」

と、出来るだけ明るく言ったのでした。

そうしましたら、花子さんもやっと納得してくれたようで。

花子さん 「じゃあ、ここにしましょうか」

と頷いてくれました。

で、そのホテルにはいくつかレストランがありましたので、どこで食べるのか?を選ぶことになりましてね。

レストランの一覧を見ながら話をします。

僕 「どこにする?」

花子さん 「こっちのレストラン、展望フロアみたいですよ」

と、花子さんが一軒のレストランを指差したのです…。

僕、高いところ、好きでしてね。

展望フロアとか、大好きなので、それを見つけてくれたのは嬉しかったんですけれども、なんだかいつも、そういう基準で選んでいるような気がしましてね。

僕 「別に展望じゃなくても、大丈夫だから…」

花子さん 「いいんですか?」

僕 「いつも展望フロアじゃ、なんか子供みたいだし…」

花子さん 「別にそんなことはないと思いますけれど…。私も高いところ、好きですよ」

なんて言ってたんですけれども、なんとなくそれに流されるのは負けた気がするわけです。

僕 「いや、今日は、食べるもので決める」

花子さん 「じゃあ、今日は大人っぽく決めるということですね!」

とのこと。

この発言に他意はないようなのですが、”今日は大人っぽく”ということは、”普段は子供っぽい”と言ってるわけでしてね…。

さっき否定してくれたのに、そう言っちゃってることに気が付いてなかったりする花子さんです。

それ自体には、ちょっと苦笑したんですけどね。でも、微妙に凹みます。

僕 「花子さんは、何を食べる予定だった?」

花子さん 「特に決めて無かったです。私もここは初めてですから」

とのこと。

本当にどこでも良いと思っている様子。

といっても選ぶのを放棄しているというネガティブな意味ではなく、どのお店にも興味があってどうにも決められないという感じでしてね。

できれば全部のお店の味を確かめてみたいと思っているのがとても良くわかります。

レストラン一覧を眺めている目の輝きが違いますので。

多分、マンガだったら、一覧を見てよだれを垂らしている絵がぴったり合うと思われる感じです。

やっぱり、このあたりは、美味しいお店探しが好きな彼女らしいところですので、いつものことではありますが、ちょっと苦笑してしまいました。

僕 「選ぶお店が多くて大変だね」

花子さん 「そうなんです。大変なんです!」

なんて真面目な顔で言っておりましたので、面白かったです。

僕 「じゃあ、横浜だし、なんとなくイメージとしては、中華かなぁ。花子さんは、中華でいい?」

と言いましたら、

花子さん 「はい」

と即答でした。

ということで、中華のお店に決めて、そこに入りました。


かなり立派なお店でしてね。やっぱりさすがだなぁと思いました。

花子さんは、ホテルの宿泊についているコースの料理が出てきまして、僕はそのコースにはないものを単品で頼んだりして、一緒に食べることにしました。

料理はとても美味しかったです。

花子さんも満足したようで、すごく楽しそうに食事をしておりました。

花子さん 「本当に幸せですね」

なんて、満面の笑顔で言っておりましたので、おそらく味は良かったのだと思います。

僕も、そんな花子さんを見ていると幸せな気分になりましてね。

夕飯を食べに来て本当に良かったなぁと思いました。


ということで、次回に続きます。





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テーマ:大切な人。 - ジャンル:恋愛

【2008/08/15 01:08】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
楽しみです♪
来週、私も彼と、お昼をいっしょに食べる約束をしています。

今回は、彼が私を招待してくれるとのことで、今から楽しみです(*^^*)

私の予感は…イタリアン♪

好きな人といっしょに食べると、全部美味しいんですけどね(^^ゞ

【2008/08/15 23:05】 URL | 京菜 [ 編集] | page top↑
>京菜さん
それは楽しみですね。
来週との事ですが、今からわくわくされているみたいで。やっぱり、大切な人との食事って、そのメニューが何であっても、いいものですよね。

それに、すでに食べ物の種類に予感があるのがすごいです。当たったかどうか、ご報告をお待ちしております(笑)

イタリアンもいいですよね。僕らも結構好きなので、お気に入りのお店があったりしますし、よく食べに行きます。

楽しい食事になりますように!
【2008/08/16 01:11】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
天然の追い討ちですなw
まあ〜他意って言うか変な意味は無いでしょうけど。
同志でしたね〜。
間違えました!
どうしよ?(寒)
【2008/08/18 16:41】 URL | タイガ [ 編集] | page top↑
>タイガさん
追い討ちです(笑)
僕に指摘されるまで気がついてないですし、僕もあまり指摘しないですので、こういうこと、結構あります。

どうし…ましょう?(笑)
【2008/08/19 08:42】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
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