第82話 イベントの終わり
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   




林さんとの打ち合わせがなかなか始まらず、かなりイライラさせられたものの、

花子さんに遅れる旨のメールを出しましたら、なんだかすごい返事をもらってしまいまして、

微妙に困惑しつつもありがたく、そして、何よりも気が楽になりました。

もちろん、だからといって、彼女を延々と待たせることなんて僕にはできるわけがないのですが、

それでも、花子さんのメールには気分的にものすごく救われていました。

待たせてしまっていますが、それでもまだ彼女が怒っているわけではないということで、少しホッとしたのだと思います。

そして、同県の補助金仲間のブースでの話が終わるのをじっと待ちましてね。

その間、林さんや、別の同県の補助金仲間と立ち話をして過ごしていました。

花子さんに一度連絡を取ったことで、僕も多少落ち着きまして、そういう余裕も出てきたような感じがします。

結局、補助金仲間の話が終わるまでは、40分ほどかかりました。

さらにその後、彼らの撤収作業の間も待たされて、林さんの話を聞けるようになったのはほぼ1時間後のこと。

さすがに、彼らも、僕らを待たせたのを申し訳ないと思ったらしく、こちらにやって来たときには、みんなで謝っておりました。

でも、コネクションをつくり、ちゃんとしたビジネスにつなげていくことが、

このイベントの狙いでもあるわけですから、それに対しては、誰も文句などは言わず。

僕も、彼らを非難するのは筋違いというのはわかりますので、何も言いませんでした。

で、そこから、すぐに林さんの説明が始まります。

それは15分程度の本当に短いものでして、イベントの出展に関する説明を受け、詳細を書いた書類などを渡されて終了。

わからないことは、連絡すれば、林さんが直接話をしてくださるということでしたので、僕としてはとても安心できました。

で、次のイベントは、5月の中旬。

僕が住んでいる市にある文化ホールで行われるとのことでした。

そして、

林さん 「よろしくお願いします」

僕や補助金仲間 「こちらこそよろしくお願いします」

ということで、その場は解散になりました。

これで、僕の東京での仕事は完全に終わったわけです。

本当に、長い3日間でしたが、なんとか無事にやり遂げたのでした。

途中で、起業について補助金仲間に聞かれるのが嫌で逃げ回っていたり、酔っ払った村上さんの介抱をしたりと、

振り返ってみると、なんだか、妙なことをやっていたような気もします。

でも、たくさんの人に僕の作ったものを説明したり、パンフレットを配ることができましたので、次につなげるための種は蒔くことができたましたし、

別のイベントに誘われるというちょっとした進歩もありました。

なによりも、自分ひとりでなんとか最後までこなすことが出来たということで、充実感と自信にもなっていたのでした。

ただ、木戸君に会った時に感じた、強烈な劣等感だけは拭いようがありませんでした。

それは、やり遂げたことで感じたポジティブな気持ちを、やはり上回っていましてね。

結局、終わってみて一番引っかかったのがそのことでしたので、僕はどちらかといえば、落胆気味にイベントを終えていたのでした。


で、本当ならば、少し余韻に浸るところだったのかもしれませんが、僕には次の予定があるわけです。

花子さんと久しぶりに会ってご飯を食べるという、こちらもまた大きなイベントなのでした。

しかも、すでにかなり花子さんを待たせているわけです。

なので、僕はノートパソコンなどが入ったかばんを持って、会場の出口に向かってダッシュしたのでした。

小走りに会場内を移動しながら、花子さんに連絡をするべく、携帯電話を取り出しました。

今度は、メールではなく、電話をすることに。

花子さんがどこに居るのかもわかりませんでしたので、まずはそれを聞いて、そこに早く着く方法を考えようと思いましてね。

会場の近くには、ゆりかもめと、りんかい線の駅があるのですが、どちらの電車に乗ればいいのか、決めないといけないわけです。

もう焦っていましたので、イベント会場の出口に向かいながら、花子さんの番号を急いで呼び出して電話をかけます。

いつも、花子さんに電話するとなると、かける前に何を話そうかと考えたり、ドキドキして結構時間がかかったりしていた僕ですが、

このときはそんな余裕もありませんでしたので、それまでで一番躊躇無く、電話した瞬間だったと思います。

電話をすると、すぐに彼女が出ましてね。

そして、僕が、遅れたことを謝ろうと、言葉を発する前に、

花子さん 「小太郎さん、お疲れ様です」

という明るい声が聞こえました。

それは、数日ぶりに聞いた花子さんの声でしたが、そのときは、なんだかとても久しぶりのように思えたのでした。





ランキング:人気blogランキング
↑励みになりますので、もしもよければ、クリックお願いします。

テーマ:過去を振り返る - ジャンル:恋愛

【2008/08/09 00:53】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<夢破れる | ホーム | チャンピオン>>
コメント
ぐはっ!
レス見ても、「誰ざんしょ?」とのんきにしばし見てました(爆)
よくわかりましたねw
正解です。
次はバレない様に、ドコモダケ風な文章で書いときます!知らんけどw
自分の場合は、プライベートや仕事でも予定がおしてくると、焦るばかりで相手の話が上の空状態になりがちなんで、どっしり構えて対処しないといかんなぁ〜と、反省途中でぐっすり寝ますw(だめだろ)
【2008/08/09 14:56】 URL | タイガ [ 編集] | page top↑
>タイガさん
正解でしたか。良かったです。
でも、名前無しの上に、別の口調で書かれたら、さすがにわからないので勘弁してください(笑)

やっぱり、焦ると普段と違うことになりかねないですよね。
僕も焦って色々とやらかすタイプなので、本当に気をつけないとと思います。
でも、寝られるのは羨ましいです(笑)
【2008/08/11 09:05】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://takanenohanako.blog115.fc2.com/tb.php/351-4b097914
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |