運転手さんの悲劇
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今日、たまたま外に仕事に出て、タクシーに乗りましてね。

それで思い出したお話です。



結構前のこと。

花子さんと一緒に出かけたとき。

その日は、花子さんがかなり疲れていたようでしたので、途中から電車をやめて、タクシーで帰ることにしたんです。

駅でタクシーに乗りまして。

そうしましたら、そのタクシー、カーナビが付いてましてね。

びっくりしました。

僕、普段、タクシーってほとんど乗らないのでそのときまで知らなかったんです。

すごいなぁと思いましてね。

僕はナビがとても気になったのでした。

花子さんに、

僕 「このタクシー、ナビ付いてるよ」

って、小声でしたが、ちょっと興奮気味に言ったんです。

こういう機械とか、珍しいものについ反応する僕って、なんだか幼稚な感じもしないでもないんですが…。

花子さん 「そうですね。最近、付いてることよくありますよね」

と、花子さんはいたって冷静。

これが、滅多にタクシーを使わない僕と、結構乗る花子さんとの違いです。

花子さん 「小太郎さん、こういうの大好きですね」

と、花子さんはナビが付いていることよりも、僕がそれに反応していることのほうが、面白かったらしく、苦笑しておりました。

まあ、ナビとか、こういう機械が付いていると、つい興味を引かれるのが、僕なのではありますが…。

でも、改めてそういわれると、なんだか恥ずかしいというか、行動パターンがバレているのが微妙に悔しい感じがするので、

僕 「別に、そんなに好きじゃないけど…」

花子さん 「そうですか。でも、興味津々って感じですよ」

と、やっぱり笑ってる花子さん。

なんか、負けた気がする…。

なんて、思ったんですけど。

そんなことをしていましたら、そのタクシーの運転手さんが、

運転手さん 「ナビ、珍しいですか?」

と、話しかけてきまして。

僕 「はい。タクシーについてるの、はじめて見ました」

運転手さん 「つけてる車、増えてきましてねぇ」

という感じで、運転手さんとタクシーのナビの話を少ししたんです。

それによると、このナビは、タクシーの運転手さんが使うことももちろんあるそうですが、

お客さんが「勝手に遠回りをされているんじゃないか?」と思う不安を払拭するためにつけているという意味も大きいようでしてね。

実際、この運転手さんも、ナビを見ている様子は無いのですが、ナビの電源はずっと入っていました。

時代は変わっていくのだなぁなんて、妙な感心をした僕なのでした。

で、運転手さんとの話が終わって、

僕 「全然知らなかったよ」

と、花子さんに話しかけたんです。

花子さん 「私も知りませんでした」

ナビ付きのタクシーに乗ったことがあった花子さんも、運転手さんの話は、興味深く聞いたようでした。

と、

ここまでは良かったんですよ。ここまでは。

ですが…

花子さん 「そういえば、私、前にナビ付きのタクシーに乗ったとき、”うちの実家までお願いします!”って言っちゃったことありましたよ」

僕 「…」

運転手さん 「プ…」(笑いをこらえています)

こういう言い間違いは誰にでもあるとは思うんですよ。

それは仕方がないと思うんです。

でも、今、ナビの話なんです。

なのにそれ、どんなに優れたナビでも、おそらく無理な要求ですので…。

というか、どんなベテラン運転手さんでも、多分無理だと思われます。

ですが、さらに、

花子さん 「行き先を告げるのって、すごくスリルありますよね!」

と、結構まじめな顔で言っておりましてね。

スリルって…。

なんか、花子さんの日常ってスリル満点で羨ましかったです。

僕 「そ、そうかな…」

花子さん 「そうですよ」

と、僕らは言ってたんですけど、

運転手さん 「ウッ…」(かなり笑いをこらえてます)

なんてことになっておりまして…。

花子さんの一言は運転手さんの笑いのツボを見事に突き刺したらしいのです。

こういう発言はいつものことですから、僕は慣れてますし、ちょっとびっくりしただけだったんですが、

耐性の無い運転手さんには、強烈な一撃だったようでして…。

お客さんを笑うわけにはいかないと、必死で笑いをこらえてらっしゃいました。


でも、さすがプロです。

その状態でも、ちゃんと安全にマンションには到着。

お金を払って降りたんですが、そのとき、おつりを渡すために振り向いた運転手さんの顔が、笑いをこらえすぎて、泣きそうな表情になっておりましてね。

とても、申し訳なくなったのでした。


こんなブログで、しかも今更書いても仕方が無いんですけれども、

あのときの運転手さん、本当にすいません。

そして、こんな僕らにお付き合いいただいてありがとうございました。





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【2008/07/10 01:19】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
私なら笑ってしまいます!
花子サン、ナイスです!以前に、タクシーの運転手さんに『運転手も始めたばかりなんですが、ナビもついたばかりなので、使い方教えてくれませんか?』って言われたことがあります┐(´〜`;)┌一瞬、このおじさん大丈夫かなぁ?と不安になりましたが、ナビのおかげで何とか辿りつきました。
ナビに感謝ですよーついてない時は『道教えて下さい』って言われたこともありますからね。
【2008/07/10 20:32】 URL | びびっと [ 編集] | page top↑
運転手さんのお気持ちお察しします。
私が運転手だったとしてもこらえるのが大変かもしれませんね(笑)
【2008/07/10 20:53】 URL | プチホス [ 編集] | page top↑
>びびっとさん
ナビの使い方をお客さんに聞くんですか! それは、さすがにびっくりですね(笑)
よく言えば、気さく?な運転手さんですが、悪く言えばちゃんと使い方を勉強してないわけで、困りますよね。
でも、ナビも高機能ですから、使い方を覚えるのって難しいのかもしれませんね。

僕も、道を教えてくださいって言われたことはあります。それはナビが付いてないタクシーでしたが、やっぱりすべての道を網羅している運転手さんってなかなか居ないのですよね。


>プチホスさん
僕としては、一緒に笑ってくれてよかったですし、花子さんも多分なんとも思わずに、話をしたと思いますから、運転手さんが笑いを堪えてらっしゃったのが、余計に気の毒に思いました。
でも、僕が運転手だったら、やっぱりかなり苦しんだと思います(笑)
【2008/07/12 00:44】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
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