第74話 村上さん
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   



僕に話しかけてきた、補助金仲間の村上さん。

このときの懇親会は、僕のもらっていたのとは違う補助金をもらっている人も一緒でしたので、たくさんの参加者が居まして、

正直、知らない人のほうが多かったんです。

村上さんもおそらくそうだったのだと思います。

そして、顔を知っていて、なおかつ他の人と熱心に話し込んでいないのは、周りに僕しか見当たらなかったらしく…。

それで、僕に話しかけてきたようなのです。

しかも、会場で出されているワインをたくさん飲んでるようで、かなり酔ってる感じでして。

村上さん 「なんか、この懇親会、居心地悪いですね」

と、いきなりはっきりと言うわけです。

僕 「え、えぇ…。まあ…」

村上さん 「それに、(一日中立ってたので)足むくんでるのに、立食ってありえなくないですか? これ主催した人、何も考えてないですよ」

なんて、不満が爆発しておりました。

僕 「そ、そうかもしれませんね…」

立食にしたのは、いろいろな人と気軽に話がしやすいようにという、主催者側の配慮だろうと思うんですよね。

でも、そんなことを説明しても、酔っている村上さんが納得するような感じではないわけですので、そこは黙って同意した僕です。

村上さん 「ですよね。わかってないやつに企画させるなって思いますよ!」

と、なんだか怒ってるんです。

でも、僕に怒られてもなぁと思いつつも、こんなに飲んで大丈夫かなぁと心配にもなりまして。

でも、村上さんのおしゃべりは続きまして、

村上さん 「明日もあるんだし、さっさと部屋に帰らせろって感じですよ」

なんて言っておりまして…。

僕 「え、えぇ、そうですね…」

と、僕も気持ちとしては彼女に同意しますが、それを口に出すのは、ちょっとはばかられる場所なわけでして…。

周りには普通に人が居るわけですし。

でも、村上さんの暴言はとまらず…。

明らかに酔っ払いモードです。

しらふの僕は、ため息が出ました。

多分、村上さんは、疲れてるところにお酒が入ってしまって、そういう状態になったのだと思います。

目も多少すわってましたし、足もちょっとふらつき気味で、倒れそうな感じもありまして…。

仕方がないので、僕は、近くに居た、料理を運んでいるホテルの従業員の方を呼び止めまして。

僕 「すみません、座るところありますでしょうか?」

と、聞いたのでした。

実は、その会場に椅子が全く無かったわけではないんです。

椅子はちゃんとありました。

でも、その椅子には、補助金を出してるところの偉い人たちが陣取って、話をしていたりしましてね。

その席を譲れ、などと言うわけにはいかない状態なのでして…。

というか、暴言を吐きまくっている村上さんをそんなところに連れて行けるはずは無いわけです。

従業員さん 「ロビーに出られますと、ソファーがございますが、こちらに椅子をお持ちしたほうがよろしいでしょうか?」

ロビーに椅子があるのは、そこを通ってきたので僕も見てるはずなんですけどね。

あまり覚えてなかったので、つい聞いていたのでした。

それなのに、親切に教えてくださいましてありがたかったです。

で、僕としては、村上さんにこの場で暴言を吐き続けられるのもかなり嫌でしたので、

僕 「いえ、椅子は大丈夫です。ロビーに出ますので」

といって、村上さんを誘って、懇親会会場から出まして、すぐのところのロビーに行ったのでした。

村上さんは、ソファーに座りますと、なんだか落ち着きましてね。

先ほどまでの暴言は無くなり、とても静かになりまして。

それを見て、またちょっとため息が出たのは確かですが、僕も(村上さんを介抱するという理由をつけて)会場から出られたことに、少しホッとしていたところもありました。

で、少しすると、先ほど椅子のことを聞いたホテルの従業員の方が水の入ったグラスを持って僕らのところにやってきました。

村上さんの様子を見て察してくださったみたいです。

さすがだなぁと思いました。

従業員さん 「お冷です。よろしければ、どうぞ」

といって、ソファーの横のテーブルに置きました。

僕 「どうも、すみません」

と、僕はもう何度も頭を下げて、立ち去る従業員さんを見送ったのでした。

で、村上さんに目を向けますと、なんだかぐったりした感じでして…。

疲れてるのに、飲んだのがかなり効いてるみたいで、ソファーの背もたれに体を預けて、しかも目を閉じてしまっています。

なので、僕はそのまま放置するわけにも行かず、仕方が無いので、向かい合わせのソファーに座ったのでした。




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【2008/07/03 01:12】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
なにやら妖しげなムードになってきましたね・・・
まあ、小太郎さんのことだから“お色気”方向にはいかないと思いますが(笑)
ちょっとそんな展開も期待してます(^^;)

僕も懇親会とか、ああいう立食パーティーは苦手ですね。
メーカーさんなんかが新年にやる賀詞交換会にも何度か出席しましたが
そういう場で積極的に自分を売り込んだりできないんですよねぇ・・・
そういうのができる人って、営業の才能とセンスがあるんでしょうね。。。
【2008/07/03 02:50】 URL | アポ郎♂ [ 編集] | page top↑
シラフでヨッパを相手すんのは、結構疲れるんですよね。
知らない人だと余計かな(汗)
酒は飲んでも呑まれるなって(漢字違うかも)言葉ありますが、自分もたまに失敗します(自爆)
【2008/07/03 08:20】 URL | タイガ [ 編集] | page top↑
大変でしたね(^_^;)
ホテルの方の対応はさすがですね!それだけでも良いホテルだなって思ってしまいそうです(笑)
村上サンは酔ったから…なのでしょうか?お酒を飲んで人が変わる人って怖いです(^_^;)
【2008/07/03 19:46】 URL | びびっと [ 編集] | page top↑
>アポ郎♂さん
お色気方向には行かないって…。あはは(笑)
一応、期待だけはしていただけるみたいで、うれしい事はうれしいかもしれないです。
でも、僕も、もうちょっとそういう方向への積極性があれば、付き合ったりするのも、カッコウ良くやれるのでしょうけれども…。なんだか、そういう才能には恵まれなかったみたいです(笑)

こういう懇親会とかは、おっしゃるとおり、自分を売り込む場であり、人脈を作る好機でもあるんですよね。でも、僕が一番苦手としている部分でして、せっかくの機会なのに、逃すことが多いです。本当に、人付き合いって難しいなぁと思います。


>タイガさん
僕もお酒は好きなんですが、かなり弱くて、すぐに寝てしまうので、周りが知らない人とか、あまり親しい人が居ない場合には、とにかくセーブして飲んでいます。やっぱり、酒は飲んでも呑まれるなですよね。ほどほどが一番ということでしょうね。


>びびっとさん
ホテルの方の対応は本当にすばらしかったです。接客のプロというところを見せられた気分でした。とても気持ちが良く、ありがたかったです。

このときの村上さんは、多分、疲れ+お酒で、普段以上にひどくなっていたのだろうと思います。ブース展示をしていた人たちは、ほぼ一日立ちっぱなしで、説明をしていましたので、みんなかなり疲れてまして、お酒の効きも強く出たような気はします。でも、飲むと性格変わる人って、僕もちょっと苦手です。
【2008/07/04 00:44】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
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