鍋と本
【カテゴリ:差を埋めがたき日常 】   




花子さんへのプレゼントというわけでもないんですが、お店やネットで見つけたので、ちょっと買ってみて、

そのまま花子さんのマンションに置いてきたという感じのものって、結構あります。

逆に彼女も、面白そうだから買ってみて、僕にくれたもの、色々ありましてね。

お互いに、気になると買っては持ち寄っているわけです。

そんな中で、僕が持っていくものとして、比較的多いのが本なんです。

僕は本屋が好きなので、よく寄りまして、目に付く割合も高いということなんですけれども。

で、花子さんに買っていく本の種類としては、前にも書きましたが、猫鍋とか猫関係の本が一番多いでしょうか。

それ以外だと、花子さんは世の中の話題に思いっきり乗り遅れていることがあるので、流行りものの本など。

読むかどうかはいいんですが、ちょっと面白そうな話題があれば買って持っていって、その日の話の種にするというくらいの感じです。

ですが、僕が滅多に買わないのが、料理本です。

理由は言わずもがな…。

花子さん、大量に持ってますからね。

なので、僕が買うまでも無いと、いつもは思っています。


ですが、あるとき、本屋で、ある料理本が目に留まりましてね。

それに、ちょっと興味を引かれて、僕は買ったのでした。

これを買ったのは、僕が食べたい料理が書いてあったとか、そういうわけではなく、

その表紙に載っていた鍋の写真が、花子さんが使ってる鍋にそっくりだったからなんです。

こんなこともあるんだなぁと思いましてね。

面白いし、それほど高くもなかったので、中身も見ずに、つい買ってしまいました。

それを持って花子さんの部屋に行ったんです。


その日も、僕が行くと、花子さんは料理を作ってくれていまして、いつものように夕食を一緒に食べてから、

お茶を飲んで一息ついた後、その本を出しました。

僕 「こんな本、買ってみたんだけど…」

といいながら、見せます。

花子さん 「あ、これ…」

と、花子さんは知っているみたいなんです。

僕 「もしかして、持ってた?」

花子さん 「いいえ、これは持ってないです。でも、同じシリーズの、別の本はありますから」

僕 「そっか。じゃあ、買ってきて良かったかな?」

花子さん 「はい、とっても。ありがとうございます」

と、花子さんは喜んでくれたんですけどね。

でも、一方で、普段は料理本なんて買ってこない僕が、これを買ってきたことに驚いていまして。

花子さん 「なんで、これ買ったんですか? なにか、小太郎さんが食べたいお料理、書いてましたか?」

なんて聞かれまして。

僕 「あ、いや、そうじゃなくて。この鍋って、花子さん、持ってるやつに似てたから。似てる鍋ってあるもんだなぁっていう、ただそれだけなんだけど…」

と説明しましたら。

花子さん 「小太郎さん、すごいですね!」

と、花子さん、すごく驚いているような、喜んでいるような感じになりましてね。

でも、僕にはその意味がわからず…。

僕 「ん? 何がすごいの?」

花子さん 「この鍋、うちにあるんですよ。小太郎さん、あんまりキッチン見てないのに、ちゃんと覚えててくれてたんですね!」

と、なんだかそのことに感動している様子。

でも、僕は、

僕 「本の表紙になるような鍋、持ってたんだ…」

と、そっちのほうに驚いたわけでして。

写真見たときに、似てるなぁとは思いましたが、全く同じものを持ってるとは思いませんでしたので。

こういう本の撮影用の鍋って、きっと見栄えがいいような特注品なんじゃないかと勝手に思ってたんです。

特に、表紙ですし。

でも、実際に売ってる鍋なんですね。

しかも花子さん、しっかり持ってますから。

そっちのほうが僕としては新鮮な驚きなのでした。

本の表紙と同じものが手元にあるというのは、なんだか不思議な感覚です。


こんな感じで、二人とも驚いていたのですが、驚いてる内容が全く違っている僕らなのでした。


ちなみに、その後、花子さんが、本の表紙になっていた鍋を実際に見せてくれましてね。

本当に同じものでした。

本と並べて置きまして「同じだ!」と、僕がしばらく騒いでいたのは秘密です。





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【2008/06/18 13:10】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
自分や周りの人の所有しているモノなどが本に載っていたりすると、
いつも見ているのに、とても新鮮に感じたり、うれしかったりしますよね。
実は我が家の猫が若い頃、猫の本に載せてもらった事があるんです。
猫の図鑑みたいなやつで、猫の種類毎に分かれていて、その種類の
猫たちの写真と説明が載っているのですが、その中の1ページに
デカデカと名前付きで掲載されていました。
猫の写真家さんに撮っていただく機会があって、その時の1枚だった
ようです。
載せてもらっているなんて連絡が無かったので知らなかったのですが、
本屋さんでたまたま見付けて、本当にびっくりしました。
小太郎さんと同じように、本物(本猫?)と比べながら「同じだ〜!」と
騒いでいた事を懐かしく思い出しました。
今ではすっかりおばあちゃん猫ですが、いつまでも記念になるので、
本当によかったと思ってます。
花子さんもきっと、その本を宝物のように大切にしてくれてますね。
なんだか、私のコメントって猫関係ばかりですね。すみません。
【2008/06/18 22:18】 URL | kawa [ 編集] | page top↑
鍋が気になります★
花子サンが愛用してるなら使い安そうですね!小太郎サンメーカー名…なんて覚えていないですよね(笑)
最後の秘密です…のくだりはいったい誰に秘密なんだろうと思いました(*^.^*)
サプライズの贈り物って相手がいつも心にいるみたいでとってもいい感じですね!
【2008/06/18 23:46】 URL | びびっと [ 編集] | page top↑
秘密なんだ?w 料理や鍋にも、いろんな種類やバリエーションがあるよに、小太郎さんのいい回しも増えてるようで、何よりですw
【2008/06/19 08:11】 URL | タイガ [ 編集] | page top↑
>kawaさん
飼っておられる猫が雑誌に載ったんですか!
それって、本に載っているものを持っているとか、そういうことよりもすごいことじゃないかと思います。ちゃんとした写真家さんに撮ってもらうというのもすごいですし、きっと、とてもかわいい猫なのでしょうね。なんだか、僕には全然想像できないお話です。
その雑誌は、本当に良い記念ですし、大切な宝物ですよね!
そういうのって、すごくうらやましいです。

猫関係のお話、僕も好きですし、花子さんもコメントを見て喜ぶと思いますので、大歓迎です。


>びびっとさん
鍋のメーカー名ですか…。僕が一番不得意としているところですね(笑)
お察しの通り、覚えておりません。というか、多分、花子さんにも聞いたこと無かったと思います。今度、聞いておきますね。

秘密は、一応花子さんなんですけれども…。多分、僕がはしゃいでいたことは、気づかれていたと思います(笑)


>タイガさん
ばれてると思いますけどね。一応秘密ということで(笑)
少しは、僕も、文章をいろいろと書けるようになりましたかね。そうでしたら、ワンパターンにならずに済みますので、うれしいのですが…。
【2008/06/19 17:02】 URL | 小太郎 [ 編集] | page top↑
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