第100話 握手
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   


僕の唐突な呼びかけに、花子さんは、

花子さん 「はい」

と、エントランスに向かっていた足を止め、即座に振り向いてくれました。

その彼女に向かって、

僕 「また、連絡してもいいですか?」

と、言っていました。

そのときの僕は、なんとしても、それを確認したかったんです。

多分、確認しなくても、連絡してよかったのだと思います。

でも、なんとなく、それを聞いておきたいという、そんな気持ちでした。

そして、その言葉に、花子さんはちょっと驚いたようでしたが、すぐに僕の予想以上に嬉しそうな顔をして、

花子さん 「もちろんです!」

と答えてくれました。

そして、やっぱりまた、わざわざ僕のほうに戻ってきてくれまして…。

花子さん 「私も、連絡差し上げてもいいですか?」

僕 「はい。楽しみに待っています」

そう答えたとき、僕はなんだか、とてもすっきりした気がしました。

その日、色々とあった気持ちの変化や、凹んだこととか、変な意地とか、そういうものもそのときは忘れ去ることができたように思います。

花子さん 「またしばらく、お会いできないと思うと、名残惜しいですね」

僕 「そうですね。でも、もう遅いですから。明日、花子さん、お仕事ですよね?」

花子さん 「はい…」

僕 「また、お会いできるのを楽しみにしています」

花子さん 「私もです」

といって、二人とも笑顔でした。

ですが、

花子さん 「あの、握手していただいていいですか」

と唐突に言われましてね。

今度は、僕がびっくりしました。

握手って、なんだかよくわからず、とっさに、

僕 「えっ! あの、手が汗で…」

なんて、よくわからないことを言っておりまして…。

トイレで手を洗ってないとかそういうわけではないですが、花子さんと居る間、汗かきっぱなしでしたし。

なんか、べたべたしてそうな気が…。

ですが、そんなことを気にした様子の無い花子さんは、

花子さん 「今日一日、頑張った手じゃないですか?」

なんてニッコリ笑って言っておりましてね。

すっと右手が出てきていました。

僕 「あ、いや…」

なんていいつつ、僕は結局それを握ることになりましてね。

柔らかくて暖かい手でした。

花子さん 「また会う約束です」

僕 「はい…」

ということで、その握手と一緒に、また会うという約束をしたのでした。

手を離したのは僕からだったような気がします。

やっぱり、ずっと握ってるのもなんだか不自然な気がしましてね。

それと、マンションの真ん前で手を握ってるのが恥ずかしくなってきたのもあるんですが…。

誰かが来たりしないかと、ビクビクしていたのです。

僕 「そ、それじゃ、お休みなさい」

花子さん 「はい。おやすみなさい。ホテルまで、気をつけて帰ってくださいね」

そう言って、今度こそ、花子さんはマンションの中に入っていきました。

ちょこちょこと何度も後ろを振り返って手を振りながら。



花子さんと別れて、ホテルに戻る電車に乗った頃、携帯にメールが届きました。

花子さんからで、その日の感謝と、また会いましょうという、挨拶が書かれていました。

僕も、それに普通にメールを返して、その日の花子さんとのやり取りは本当に終わりになりました。

僕がホテルに着いたのは、多分夜中の12時を過ぎたくらいだったと思います。

それでも、なんだかドキドキしていて、なかなか寝付けず、結局、朝方まで起きていました。

ですが、やっぱり疲れていたのか、次の日は、起きようと思っていた時間には起きられず、ホテルの朝食バイキングが終わるギリギリの時間に滑り込んだ感じでした。

この日は、それまでとはうって変わって、イベントも、花子さんとの会食も、全てが終わって緊張感がなくなったからなのか、朝から、ものすごい食欲がありまして、

数日間、朝はあまり食べられなかったのを取り返すがごとくに、色々と食べていたのでした。

そして、荷物をまとめ、ホテルを出ようと、ロビーに下りていったのでした。





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【2009/11/05 12:36】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
婦人靴を選ぶ
【カテゴリ:差を埋めがたき日常 】   




この間、二人で出かけたとき。

途中で買い物する予定だったのです。

花子さんの靴を買いに、あるデパートの中にある、花子さんが好きなブランドの一つの婦人靴売り場に行きました。

で、僕はそういう場所って基本的に苦手。

理由は一つで、周りが女性ばかりだから。

その場違い感がどうも嫌なんですよね。

花子さんと一緒なので、まあ、なんとか耐えられるのですが、一緒じゃなければ近づかない類の場所です。

デパートの一階って、なんで化粧品売り場だとか、女性用小物売り場だとか、そういうのが密集してるんでしょうかね?

かなり不思議です。

食品街とかあったほうが、みんな便利なんじゃないかと思うんですけれども、

どこのデパートも同じ感じなので、やっぱり、そういうわけには行かない事情があるんでしょうか…。

まあ、そんな話はどうでもいいんですが、とにかくその靴売り場で、花子さんが靴を選んでいたわけです。

花子さん、何足かの靴を試しに履いていましたが、あまり良いのが無く…。

デザインが気に入っても、サイズが無いということが多いんです。

花子さんは、足が小さいので、靴選びで悩む事って結構あるみたいで、仕方がないので、通販なんかで買うことも多いのです。

その日も、かなり悩んでいました。

花子さん 「小太郎さん、時間かかってごめんなさい」

なんて、途中で僕に言いに来てましたが、

僕は売り場自体は苦手ですが、時間がかかることをそれほど苦痛には思っていませんでしたので、

僕 「ゆっくり選んでいいよ」

といって、花子さんが靴を選ぶのを見ていました。

”見ていました”といっても、僕がいたのは、売り場の外。

花子さんのそばにいたわけではありません。

売り場自体の雰囲気が明らかに女性専用って感じなんですよね。

近づきがたいオーラがあるわけです。

だから、そこから離れているというわけです。

でも、中には、彼女の靴を選ぶのを一緒に楽しんでる様子の彼氏らしき男性もいたりしますが、小心者の僕にはその真似はできず…。

似合うかどうかとか聞かれても、正直、わからないですからね…。

花子さんの好みで選べばそれで良いだろうと思う僕です。

それに、花子さん以外にも、結構な数の女性が靴を選んでいましてね。

その中に、僕がいるのも邪魔っぽかったんですよ。

なので、僕は、売り場の外にいまして。

でも、あまり違うところに行っちゃうのも、なんだか花子さんを放置してる感があるので、それも悪い気がして、

近づきすぎず、遠すぎず、という微妙なあたりをウロウロとしていたわけです。

多少、不審者気味かなぁなんて思いますので、

たまに、花子さんのほうを見て、「あそこにいる彼女の買い物を待ってるんですよ」的な雰囲気をかもし出すように努力してみたりとか、

いろいろと妙なことをしておりました。


で、しばらくすると、花子さんの靴選びも終わったみたいでして、靴の入った袋を持って、出てきたんです。

花子さん 「お待たせしました」

僕 「気に入るの買えた?」

花子さん 「はい」

と。うれしそう。

僕 「そっか。良かった」

といって、二人で歩き出したのですけれども、

花子さん 「小太郎さん、何かいいと思う靴でもありましたか?」

と聞かれまして。

僕 「ん?なんで?」

花子さん 「ちらちらと靴売り場のほうを見ていましたから」

僕が見てたのは気がついてたみたいでして。

僕 「別に無いけど…。たまたま…」

たまたまでもないんですけどね…。

花子さん 「そうなんですか。てっきり、私は、小太郎さんが気に入った靴があったのかと思いました」

なんて、普通に言いだすわけです。

僕 「えっ! 俺が? 無いよ、そんなこと、絶対」

婦人靴売り場ですからね。僕が気に入ったって…。

さすがに、婦人靴は履きませんので完全否定したのでした。

ですが、

花子さん 「そうなんですか。ちょっと寂しいです…」

などと言われましてね。

しかも、花子さん、すごく寂しそうにうつむいてしまいました。

もう、意味がわかりません。

僕に女装でもさせたいのか?とちょっと驚きまして…。

僕 「あ…、な、どうしたの?」

と、おっかなびっくり聞いたのでした。

でも、花子さんは、なんだかやっぱり、うつむき気味でため息などついておりまして…。

すぐには答えてくれません。

仕方がないので、

僕 「俺、いくらなんでも婦人靴は、履かないからさ。気に入るも何も…」

といいましたら、

花子さん 「え? なんで小太郎さんが履くんですか?」

と、逆に聞かれたのでした。

僕 「いや、だって、俺が気に入った靴があったか?って…」

花子さん 「はぁ…。違います。小太郎さんが履くんじゃなくって…」

僕 「え?」

花子さん 「小太郎さんも、私に似合いそうな靴を選んでくださっていたのかなぁって期待していたんです、私…」

僕 「あ…。そういうことか…。ごめん」

つまり、花子さんは、僕が花子さんに似合う靴を探してたのだと思ってたみたいで、それを完全に否定したので、ショックだったとのこと。

確かに考えてみたら、花子さんが、僕に婦人靴を履けとは言わないですからね。

そんなのわかってるのに、これですから、本当に悪かったなぁと思いました。

それに、僕って基本的に花子さんの服装とかに口を出さないんですよね。

何を着たときでも、「似合う」とか言っちゃってる気がしますし…。

花子さんも、それは諦めてるところはあるようなんですが、僕が少し靴を見ていた(ように花子さんからは見えた)ので、なんだか期待したみたいでして。

それを見事にひっくり返したばかりか、全否定したわけで、まあ、花子さんとしては凹むのも無理はないのだろうと思います。

花子さん 「もう、病院のサンダルをずっと履いちゃいたい気分です」

一応僕の勘違いだとわかったので、機嫌は直ったんですけれども、やっぱり少し、残念に思っているらしい花子さん。

でも、実際、僕、女性の靴なんてわからないですしね。

履き心地がよければそれでいいんじゃないのか?とか、思っていますし…。

理系的な実利主義というか、使えればそれでいいじゃないか、という考え方なんですよね、基本的に…。

ただ、考えてみたら、花子さんは僕のラジコンの趣味とかにも嫌な顔せずに付き合ってくれますから、

そういう意味では、もう少し、何とかせねばと思ったことは思ったのでした。

でも、思っただけで、何もしてない僕。

すいません…。




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【2009/10/27 19:56】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
第99話 心配事の原因
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   




一端マンションに入ったのに、また出てきた花子さん。

僕は、何事かと思いました。

そして、僕の前に戻ってきた彼女に、

僕 「どうしたんですか?」

と、聞きました。

すると、花子さんは、かなり真面目な顔をして、

花子さん 「しつこくて申し訳ないのですが、さっきのこと、気になってしまって。このままだと、またお会いするときまで考えてしまいそうで…。もう一度、伺ってもいいですか?」

と、聞いてきたのです。

僕は、そのときは何のことなのか良くわからず…。

僕 「さっきって… なんですか?」

花子さん 「私と居るのが嫌なわけではないって、小太郎さんが言ってくださったことです」

花子さんが言うのは、このときのことです。

僕が元気がない感じなのは、花子さんと会うのが嫌だからなのか?という、彼女の疑問に対して、僕が、そうではないと答えたときのこと。

あの時は、それで納得してもらえたと思っていたのですが、花子さんは、それをもう一度確かめたいと思ったようでした。

僕 「あ、はい…」

花子さん 「小太郎さんが少し元気がないようなご様子なのは、本当に、私と居ることが原因じゃないんですか?」

僕の煮え切らない態度が、花子さんにこんな風に思わせているわけですから、僕がかなり悪いわけです。

本当に申し訳ないと思いましたので、この点に関してはしっかりと話して、納得してもらいたいと思いました。

僕 「はい。僕の個人的な悩み事です。せっかくの食事だったのに、なんだか、嫌な思いさせてしまって、ごめんなさい」

花子さん 「いいえ、私は嫌な思いはしてないです。さっきは、もうこの話はお終いって言ったのに、私、そのことが気になってしまって…」

僕 「すいません。でも、それは、大丈夫ですから。花子さんのせいじゃなくて、むしろ、お会いできてとても楽しかったです。それにお会いしたおかげで少し元気にもなりました。そのことは信じてください」

花子さん 「それならいいんですが…」

といって、僕の顔をじっと見つめる花子さん。

見つめられると非常に恥ずかしいのですが…。

だからと言って顔をそらしたりしたら、また余計な心配をかけそうですし…。

でも、そんな僕の顔から何かを読み取ったらしい花子さんは、何かに納得したらしく、

花子さん 「信じますね」

と少し強くいいました。

僕 「あ、ありがとうございます…」

信じてもらえたこともそうなんですが、顔を思いっきり見ていられるのがかなり照れくさかったので、ちょっとホッとしました。

花子さん 「いいえ。こちらこそ、しつこく何度もごめんなさい。それから、小太郎さんのお悩みが早く解消しますように」

僕 「なんだか、ご心配をかけてしまいましたね」

花子さん 「変な言い方ですけれど、心配かけられるのも嬉しいです」

僕 「そ、そうですか…」

花子さん 「はい」

といって、花子さんはニッコリ笑いました。

僕はなんだかドキドキしていましたし、だからと言って何か言う言葉も見つからず、多分、微妙な顔でそれに応じていたのだろうと思います。

しばらく、そんな感じでいまして。

そして、

僕 「それでは、また」

花子さん 「はい。また、お時間のあるときに。お休みなさい」

僕 「はい。おやすみなさい」

といって、今度こそ、帰ることになりました。

花子さんもエントランスに向かって歩き始めます。

でも、このとき僕は、なんとなく、このままじゃ良くないような気がしたのです。

なので、とっさに声をかけて呼び止めてしまいました。

僕 「あの…」

と。




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【2009/10/06 16:00】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
第98話 花子さんのマンション
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   




なんとか、花子さんをマンションまで送ることになった僕。

ホッとしたからだったのか、電車に乗ってからも、普通でいられまして、二人でいろいろな話をしました。

具体的にはあまり覚えていないですが、楽しく時間を過ごしたのは確かです。

一度乗り換えて、しばらくすると、花子さんのマンションの最寄り駅に着きましてね。

そこで降りました。

マンションの住所は前の電話で教えてもらっていましたので、どのあたりに住んでいるのか?というのは、僕も知っていたのですが、

実際に降りて、少し歩き、花子さんのマンションの前まで行ってみると、そこに住んでいるということに、かなり驚いた僕です。

唐突に違和感が湧き上がってきました。

というのも、都心に近いかなり高そうなところに、やっぱり高そうなマンションを買って住むというのは、僕の金銭感覚では、到底考えられないことだからです。

もちろん、医者とは言っても、まだ若い花子さんです。

その給料で買うのは厳しいですから、花子さんのご両親の援助があるわけですけれども、実家にしても、花子さんのマンションにしても、圧倒されてばかりの僕でした。

そのころ、僕は就職もまだでしたから、余計にそのことを強く思いましたし、就職した後の僕の金銭感覚でも、やっぱり難しいだろうと思えるところです。

月明かり中でも明らかにわかる綺麗な外壁、夜でも明るいエントランス、そこへと続く綺麗に並んだ敷石…。

目の前のマンションに完全に気圧されていた僕です。

なので、その前に言っても言葉が出なかったのでした。

花子さんが先に口を開きました。

花子さん 「もしも、お時間がありましたら、うちに上がってお茶でも、いかがでしょうか?」

なんて、サラッと言い出したのでした。

マンションだけで驚いているのに、それに追い討ちをかけられたかのような発言です。

もちろん、花子さんに追い討ちをかけるような意思がないのはわかるのですが…。

僕にとっては、付き合ってもいないのに、女性の部屋に、しかも夜に上がるっていうのは、ちょっと想定してない展開なのでした。

なのに、花子さんは平気でそんな提案を持ちかけたのです。

もう、驚くことばかりで、なんだか、気持ちが切れそうでした。

ただ、それと同時に、僕は、花子さんが僕のことを、友達以上には思ってくれているのではないか?なんてことまで考えてしまいました。

でも、一方で、前にパーティーを開いてくれた花子さんのご家族の、なんだかフランクな様子とかも見ていますし、

花子さんにとって、僕はおばあさんを助けた人で、その感謝の気持ちがあるからだというのも予測できます。

本当に、いろいろなことを考えすぎてしまい、結局わけがわからないのでした。

もう、正常に物事を判断できない僕がいました。

そして、僕が出した結論は、

僕 「時間も遅いですから、今日は、ここで失礼します…」

という、なんとも情けない断りの返事だったのでした。

結局、まだ付き合ってもいないのに、夜に女性の部屋に上がるのはまずいだろうという僕なりの気持ちを優先したということです。

花子さん 「そうですか…。確かに、遅いですし、小太郎さんもお疲れですよね。余計なお誘いをしてしまって、すみません」

と、花子さんは、申し訳なさそうに謝るのでした。

でも、僕としては、謝りたいのはこっちのほうという感じでしたので、すぐに、

僕 「あ、いえ、余計だなんてことはないんです。誘っていただいてすごく嬉しかったです。でも、遅いですから、お邪魔するのも、気が引ける感じなんです」

花子さん 「そうですか。ちょっと残念です」

僕 「すいません…」

花子さん 「いえいえ、そんな、こちらこそ」

なんて、お互いに頭を下げながらの変な会話を、マンションのエントランスの外で交わしていたのでした。

しばらくそんな感じで話をしてから、

僕 「それでは、そろそろ、ホテルに戻ります」

と、なんとか切り出しまして。

花子さん 「そうですか。お気をつけて、戻ってくださいね」

僕 「はい。今日は、本当にありがとうございました。楽しかったです」

花子さん 「私も。とっても楽しかったです。ありがとうございます」

なんて挨拶をお互いに言って、

僕 「あの、先に、中に入ってください」

と、花子さんに中に入ってくれるように促したのでした。

花子さん 「小太郎さんって、本当に優しいですね」

ちょっと苦笑しておりまして。

僕 「あぁ、いえ、心配性なだけです」

花子さん 「ここまできたら、危ないことなんてないですよ」

僕 「ですよね…」

花子さん 「では、お言葉に甘えさせていただきますね」

といって、やっぱり花子さんは苦笑しながら、歩き出しました。

僕は、マンションの外で、花子さんがエントランスの自動ドアをくぐるのを見ていました。

そのときになって、やっと、ちゃんと家まで送った気になったのでした。

そして、僕も駅に向かおうかと思ったとき。

また自動ドアの音が鳴りまして。

エントランスに入ったはずの花子さんが、外に出てきたのでした。





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【2009/09/24 22:11】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
第97話 どちらが送る?
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   




花子さんに、「ホテルまで送る」といわれてしまいましてね。

あまりにも意外な展開にびっくりした僕ですが、女性に送ってもらうっていうのはなんだか情けないなんて思う変な意地があったりとか、

何でそういうことになるのか意味がわからないというか、ちょっと、パニックなのでした。

なので、慌てて、

僕 「いえ、そんなことまでしてもらっては申し訳ないです」

なんて言っておりまして。

花子さん 「でも、小太郎さん、この間、私のこと送ってくださったじゃないですか?今度は私の番ですよね?」

花子さんが言っているのは、彼女が僕の地元に遊びに来たときのこと。

そのとき、僕は車で花子さんを家まで送ったわけです。

それを言っているのですが、あのときは僕も車がありましたし、何よりも東京まで戻るにはかなり時間がかかるので、送ったということもあるわけで、

今とは状況が違いますから、それを同列にされていることにもかなりびっくりしたのでした。

僕 「あ、いえ…。花子さんの番とか、そういうことでは…」

なんだか、同じ話をしているのに、気にしているところが違うのが明らかに僕にはわかるんです。

でも、

花子さん 「?」

という感じで、首をかしげておりまして…。

花子さんにしてみると、多分、なんでもなく、ただ単に、順番ということだったみたいなのでして…。

ちょっと困ったのでした。

でも、だからといって、花子さんに送らせるつもりなどありませんから、なんとか説得しようと思ったわけです。

僕 「明日、僕は家に帰るだけなんです。でも、花子さんはお仕事ですよね?だから、早く家に着いたほうがよいのは、花子さんのほうだと思うんです」

花子さん 「でも、明日の勤務には、差し支えない時間に帰れますから」

僕 「それに、ホテルまで行ったら夜も遅くなりますし、そんな時間に花子さんを一人で帰らせるわけには行かないですし…」

花子さん 「心配してくださってありがとうございます。でも、タクシーでも帰れますから、大丈夫です」

と、にっこり。

お台場から花子さんのマンションまで、夜間料金のタクシーで帰ったら、一体いくらかかるのか、想像が付かないのですけれども…。

特にそのとき、お金もそれほど無かった僕としては、途方も無いことでしてね。

ちょっと圧倒されたのは確かです。

でも、なんとか、送らせるのだけは、回避しようと思いまして。

僕 「タクシー代、もったいないですし、あの、よければ、僕がお送りしますから…」

と、逆に言うことになったのでした。

図らずも、僕が送っていくということを言い出すことができたのでした。

でも、

花子さん 「そんなのいけないですよ。小太郎さんこそ、お仕事でお疲れなのに」

僕 「僕は大丈夫です。てんぷら屋と、喫茶店でゆっくりできましたから」

花子さん 「でも、それでは、なんだか小太郎さんにばかり負担がかかってしまって良くないですよ」

確かに、花子さんの言うことも一理ありましてね。

てんぷら屋も、喫茶店も、花子さんも同じようにゆっくりしてましたからね。

結局その前にどのくらい疲れてたのか?というのが問題なわけでして…。

花子さんが言いたいのはそこなのです。

理屈勝負になると、負けそうな雰囲気が漂ってきたのでした。

このあたりは、やっぱり頭がいいというか、言ってる事が的確なのでして。

さすがだと思いますが、絶対に彼女に送らせるようなことだけは避けたかった僕としては、もう少し踏み込んで言うしかなかったのでした。

僕 「いえ、なんか、僕の自己満足みたいなものなんです。ちゃんと帰れたかなぁとか、絶対にあとで気になって眠れなくなったりする性格なので。それに、もう少しお話もしたいですし、もしも嫌でなかったら送らせてください。家の前まで送ったら、すぐに帰りますから」

かなり真剣に言ったような気がします。

花子さんが、ちょっとびっくりするくらいに。

花子さん 「本当に、まじめなんですね。小太郎さん」

僕 「そうですか?」

花子さん 「そうですよ」

僕 「なんか、面白くないですよね?」

花子さん 「そんなことはないです。私は楽しいですし、とても安心です」

僕 「はぁ…。それは、どうも…」

花子さん 「それでは…」

と、花子さんが少し考えていましてね。そして、

花子さん 「お言葉に甘えて送っていただいてもいいですか?」

ということを言い出したのでした。僕はもちろん、

僕 「はい」

と即答です。

そのとき、花子さんが何を思って方針を変えたのかはよくわかりませんが、なんとか僕の言うことを聞いてくれまして、僕もホッとしたのでした。

花子さん 「お願いします」

ということで、二人で駅に行きまして、花子さんのマンションの最寄り駅に向かう電車に乗ったのでした。




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【2009/09/16 12:54】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
コピーをとる
【カテゴリ:差を埋めがたき日常 】   



最近、僕は仕事が忙しく、でも、会社では、「新婚なんだから早く帰れ」などと、なんだか矛盾したことを言われていたりしましてね。

結局、仕事を家に持ち帰る、なんてことになっておりました。

僕の場合、パソコン作業が多いので、会社でも家でもそれほど変わらなかったりするので、まあいいんですが…。

それで、その日、少し早めに家に帰りましたら、花子さんはすでに帰宅しておりまして、

花子さん 「お帰りなさい」

といって、ニコニコ笑顔で迎えてくれましてね。

これだけのことなんですが、やっぱりこれってすごく嬉しいなぁと思ったわけです。

結婚してよかったと思う瞬間です。

そして、お風呂に入って、ご飯を食べたあと、僕が仕事をはじめようと部屋に向かうとき、

花子さん 「持ち帰りのお仕事なんて、大変ですね」

と、言っている花子さん。

そうは言いつつも、彼女だって、家で論文読んだり、色々やってますからね。

それと変わらないのに、そんなことを言い出すので、ちょっと苦笑してしまいました。

僕 「花子さんと一緒だよ。まあ、忙しいときは仕方が無いかな」

といって、笑って部屋に行ったわけです。

で、しばらく仕事をしておりましたら、トントンと、ノックの音がしましてね。

花子さんが、

花子さん 「ちょっと一服しませんか?」

といって、お盆に乗せた、中国茶と、軽いお菓子を持ってきてくれました。

僕 「あぁ、ありがとう」

僕も休もうかなぁと思っていたときですので、ちょうど良く、二人でお茶を飲みまして。

とても美味しかったのですが、そのときに花子さんが、

花子さん 「何か、お手伝いでも出来れば良いのに…」

なんて言ってくれたんですけどね。

基本的にパソコン仕事の僕には手伝ってもらうことなどなく…。

僕 「俺の仕事だから、仕方ないよ。大体、この中だけの仕事だしね」

と、苦笑しながら、パソコンを指差して言いましたら、

花子さん 「そちらは、無理ですよね…。あ、でも、私、病院でコピー取りが一番うまいって評判なんですよ!」

なんていいだしまして…。

コピー取りがうまいって…。

うまいも下手もあるのか?

というか、事務の方ならいざ知らず、お医者さんがコピー取りがうまくなり、評判が立つまでやっちゃってる病院って大丈夫なのか?

なんて一瞬思ったのですが、まあ、多分、花子さんを他の皆さんがからかっているのだろうと思いましてね。

ちょっと笑ったのですが、花子さんは結構真面目な顔で、

花子さん 「コピー取りならお手伝いできそうなんですけど…」

といいました。

実は、引っ越してきたときに、僕はプリンタの複合機(前に購入のときの話をこちらに書きましたが、MP500という、コピーも出来るプリンタです)を持ち込んでいましてね。

それまで、花子さん一人のときは、コピー機が無かったのですが、今回、僕と一緒に住むようになって、コピー機が家に来てしまったわけです。

それでコピーが出来るというのは知っている花子さん。

MP500を見つめて、ちょっとため息をついていました。

なので、

僕 「じゃあ、コピーとってみる? これ頼めるかな?」

と言って、僕は、チェックのためにプリントアウトしていた紙を一枚渡しました。

花子さん 「任せてください!」

といって、嬉しそうにコピーに取り掛かる花子さん。

花子さんは、パソコンも使えますし、それほど機械に弱いというわけではないのです。

出来なければ、自分でマニュアルを読んででもやれますので、僕はMP500の使い方は教えてないのですが、コピーくらいはできるだろうと思っていまして。

花子さんにそのコピーを頼んで、僕は仕事に戻ります。

ですが、しばらくすると、

花子さん 「キャー」

僕の後ろで、控えめな悲鳴が…。

どうしたのかと思って振り返ってみましたら、なにやら失敗している様子。

僕 「どうしたの?」

と聞きましたら、

花子さん 「いくら(コピーの濃さ設定を)濃くしても、何だか薄いし、文字が裏返って出てくるんです…」

そして見せてくれたコピーの結果は、完全に裏返し。

原稿を入れている蓋を開けましたら、見事に、コピーする面が上を向いておりまして。

紙を裏からコピーしているということでした…。

僕 「なんで、裏返しに?」

と、僕はびっくりしたんですよ。いくら花子さんでも、原稿の表裏は間違えないだろうと思っていましたから。

ですが、

花子さん 「病院のコピー機だと、これで良かったんです…」

なんていってまして…。

そこまで聞いて、なんとなく様子がわかりました。

病院のコピー機って、多分原稿を何枚も同時にセットして、一気に全部コピーできるタイプ、原稿の自動送り機能がついてる奴なのです。

なので、原稿は印刷面を上向きにセットするわけですね。

ですが、僕のプリンタ複合機にそんな良い機能がついているはずもなく。

普通に原稿の印刷面を下にしてセットしないといけないわけです。

だから、色も薄いし、裏返しに出てくるというわけです。

でも、裏返しの時点で気がつかないのかなぁとちょっと思いまして…。

濃度調節とか、そういう操作のほうが、原稿の裏表を直すより多分難しいと思うんですが…。

なぜ先に濃度調節なんだろう…。

やっぱり良くわからないのでした。

僕 「あ、ありがとう。でも、原稿が裏表、反対だからだよ」

といいましたら、

花子さん 「えぇ!そうなんですか? 小太郎さん、珍しいコピー機を買ったんですね」

なんて言っておりましてね…。

珍しいコピー機なわけではないというか、実際買ってきてくれたのは花子さんだったりするんですけれども…。

なので、僕は苦笑。

その顔を見て、花子さんはかなり悔しかったらしく、

花子さん 「うぅ…。もう、お茶くみ係で良いですから!」

といって、また新しいお茶をくみに、お盆を持って部屋を出て行ったのでした。



ちなみに、後日、花子さんはよほど悔しかったのか、僕のプリンタのマニュアルを読破し、僕の前で得意げにコピーをして見せてくれたのでした。

完璧に使い方はマスターしたようです。

花子さん 「バッチリ全部読みましたから!」

と、結構な分量のマニュアルを片手に得意顔だったのでした…。

普通に濃度変更まで出来たんですから、別に今更マニュアル読まなくても…。

原稿の裏表を変えるだけで良かったのに…。

なんて思ったんですが…。

その迫力に負けた僕は、

僕 「これからは、コピーは頼むね…」

花子さん 「任せてください!」

ということで、うちのコピー係は、花子さんになったのでした。

ちなみに、両面コピーだとか、CDのラベル印刷だとか、デジカメのSDカードからの直接印刷だとか、そういう僕が滅多に使わない機能も、しっかり網羅していたのでびっくりです。

やっぱり、マニュアルはちゃんと読むべきなんでしょうね…。

基本的に電化製品のマニュアルはほとんど読まない僕。

ちょっと反省しました。





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【2009/09/07 14:06】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
皆さんへのお返事
【カテゴリ:いろいろ 】   




ブログ休止中に皆さんからたくさんのメールをいただきました。

本来でしたら、全てにお返事を書かないといけないわけですが、あまりにも数が多かったため、お返事できなくなってしまいました。

気になる事を書いてくださった方にだけ、お返事書けばいいんじゃないか?なんてこともちらりと思ったりもしたのですが、

僕は、お一人に書くのなら、全ての方に書かないと失礼だという風に思っていまして、なんとも堅苦しい奴で、申し訳ないです。

なので、やっぱり、休止中にいただいたメールへのお返事は、まとめてエントリーにするということで、お許しいただければ幸いです。

ちなみに、再開後にいただいたメールには、順次お返事を書かせていただいております。

ということで、今回のエントリーは、休止中のメールに書いていただいたことへのお礼と、それから、色々なご質問をいただきましたので、

そのなかで、お答えできるものに関するお返事と、お答えできないものに関しては、その理由を書きたいと思います。



まずは、皆さんから、僕ら二人への、祝福のお言葉ありがとうございました。

かなり嬉しく、とてもありがたく思っております。

全て、僕はもちろん読ませていただきましたし、花子さんも読みました。

そして、実を言いますと、結婚式前にいただいたメールやコメントに関しましては、プリンターで印刷して、他の祝電などと一緒に会場で披露させていただきました。

花子さんの発案でそういうことをやろうということになったんですが、ブログの皆さんにも一緒にお祝いしていただいているようで、嬉しかったです。

ということで、コメントやメールを下さった皆さんには、本当に感謝しております。勝手に使ってしまって申し訳ないのですが、おかげさまで、良い思い出になりました。

皆様のお気持ち、本当にありがとうございます。



さて、そろそろ、ご質問にお答えしますね。


まず、新婚旅行はどこに行ったのか?というのが多かったというか、正確にはどこで何を食べましたか?というのが多かったですね(笑)

なんだか、いつも食べてる話が多いので、皆さんもそう思われるのかもしれませんね。

ですが、残念なことに新婚旅行はまだ行っていないんです。

いつ行くのか?もどこに行くのか?も未定です。

とにかく二人とも時間がないというか、結婚式のために休み調整するだけで、かなりきつかったですので、ゆっくり新婚旅行というのは、しばらくお預けになりそうです。

ですので、まだ何も食べてないです。

ということで、これは新婚旅行に行ったら、また食べたもののレポートしますね。


次に、結婚式の種類?に関するご質問も多かったです。

いろいろな形でご質問がありましたので、まとめて文章にしてお答えしますが、

まず、式は教会でした。披露宴も主に洋風?でした。一回だけ和装はしましたが。

このあたりは、僕が今までに出席した友達の結婚式と大差がないので、ごく普通の結婚式をイメージしていただければと思います。

参加していただいたのも、90名くらいでしたので、そんなに規模も大きくない、本当に普通の式ですね。

ただ、料理だけは、かなりこだわったというか、花子さんが事前に見本を食べたときに、ものすごく吟味していたので、

式場の決定は、料理の良し悪しに左右されたといっても過言ではないような気が…。

もちろん他のいろいろな理由も考えて決めてはいますが、やっぱり料理のウェイトが高かったような気がするのは、気のせいではないのではないかなぁと思います。

おかげさまで、結婚式後、お世辞かもしれませんが、料理がうまかったとよく言われました。

式をいつどこでやったのか?というご質問もいただいたのですが、これはブログで公開すると、個人が特定できそうですので、すみませんがご容赦ください。


引き出物には何を入れたのですか?というご質問もいただきました。

特別なものとしては、僕らの付き合いを振り返ったときに思いついたものをいくつか入れましたが、それ以外は、それほど珍しい引き出物ではないと思います。

僕らの考えた品として、マイセンのお皿と、切子のグラスセットを入れたんです。

前にブログでも書きましたが、僕らの付き合いの最初の頃、ちょっとギャップに苦労したときの思い出の品なので、それと同じブランドのものを入れてみました。

それから、焼き菓子を、花子さんが、花江さんとお義母さんとおばあさんに手伝ってもらって、作って入れてました。

手作り感を出したかったということもありまして。

このくらいが少し考えたもので、あとは普通のお菓子とか、ハンカチとか、デジタルフォトフレームとか、そういう感じです。

女性とか男性とか子供とか、それから既婚者、独身者とか、人によってバリエーションを多少つけてあります。

引き出物って、考えるの大変ですね。

考えてるだけで疲れました。

それから、結婚式のときの写真をアップしてくださいっていうご要望もいただいたのですが、これもちょっと厳しいです。

すいません。

でも、衣装合わせのときに撮った写真があるので、それならなんとか、顔とかわからないようにした状態で公開できるかも?って思っていますが、

肝心の写真が、引越しのゴタゴタでどこに行ったのかわからないんですよね…。

見つけたら、ブログに貼ります。

なんだか、ちょっと恥ずかしいので、僕自身はあまり乗り気じゃなかったりするんですが、花子さんは、お祝いしてくださった皆さんに、そのくらいはお見せするのが礼儀だと言っておりましてね。

まあ、確かにそうだなぁとは思います。

なくなったということは絶対にないのですが、パソコンを取り替えたりしたので、バックアップをコピーしてるうちに、写真がどこに行ったのか、わかりにくくなってたりします。ちゃんと探しておきます。

この辺りまでがご質問で多かったところでしょうか。

あとは、結婚したら、猫は飼わないのですか?というのもいただきました。

今のところ二人の時間を考えると、ちょっと飼えないような気がします。

マンションですし、完全に家の中で飼うことになりますので、やっぱりどちらかが、常に家に居るような状態じゃないと、猫もかわいそうかなぁと思いますので、今のところ諦めていますが、二人とも猫好きなので、いつか飼いたいです。

どんな猫が好きですか?というのもいただいたんですが、僕は猫の種類とか良くわからないので、前に住んでいたアパートに来ていた猫みたいな、普通の猫が良いです。

花子さんもそれほどこだわりはないみたいで、僕と同じような意見のようですが、前にテレビを見ていたとき、マンチカン?がかわいいとか、少し言ってました。

でも、実際に飼うとなったら、多分色々と考えるのだろうと思います。


それと、毎日の食事は美味しいですか?というご質問もいただきましたが、それは結婚前と変わらず、美味しい食事を作ってもらえています。

花子さんの出勤時間の都合で、常にできたてのものということではなく、後で僕が暖めて食べてたりすることもたまにありますが、食事に関しては、基本的に全て作ってくれています。

ただ、朝ごはんのボリュームがかなり多くなったのと、毎日の食事なので、前のように僕の好きなものばかりが出てくるようなことはなくなりました…。

一人暮らしのときは、朝ごはんってほとんど食べないとか、コーンフレークのみとか、そういう感じでしたし、好きなものとか、簡単なもの、出来合いのものしか食べてなかったですから。

そういう時代が、ちょっと懐かしく、少々寂しい気もするのですが、健康のためだそうなので、仕方がないですよね…。

慣れるように頑張ります。


それから、すでに、結婚生活は大丈夫ですか?というご心配までいただいていまして…。

たぶん、まだ大丈夫だと思います。少なくとも、僕は特に不満も無いですし、とても快適に過ごしています。

花子さんも、毎日楽しそうなので、大丈夫じゃないかと思います。

でも油断しないように、ちゃんと彼女のこと、大切にしたいと思います。



それからブログに関してですが、続けるのかどうか?という、ご質問がかなりありまして、なんだか、ご心配をおかけしたようですみません。

一応、前にエントリーに書いたんですが、ブログはしばらく続けるつもりです。

内容としては、少なくとも、僕と花子さんがちゃんと付き合うまでの話は完結させたいと思います。

その後の話を続き物で書くかどうかは、今のところわかりません。

付き合った後のことは、二人のギャップの話や、普段の単発の話などと、かなりかぶるので、どうしようか考えているところです。

普段の単発のお話は、楽しみで書いてる部分も多いので、それが楽しいうちは続くのではないかと思います。また、ギャップの話も追々書いていきたいと思います。

要するに、今までと変わりません、ということです。


それから、恋愛ブログですし、結婚したら、夜の大人のお話も書けるんじゃないかと思いますが?というご質問?ご要望?もいただきまして…。

書いても支障はないのかもしれませんが、僕自身、書くのが恥ずかしいので、多分書かないんじゃないかなぁと思います。

絶対に書かないとは言わないですが、期待薄だと思っていてください。小心者なので…。

すいません。

恋愛カテゴリの他のブログとか、リンクさせていただいている皆さんのブログとかも拝見するんですが、

皆さん、すごいですよね。夜のお話を冷静に書けているところなんて、特に。

これは完全に、書き手である僕の問題なので、僕が何か変わらないと、書かないような気がします。

というか、僕らも、多分普通のご夫婦となんら変わりないので、特に面白くないと思います。

なので、あまり気にしないで居ていただけると、ありがたいところです。


それから、花子さんがブログを書くことはないのですか?というご質問もいただきましたが、

とりあえず、彼女は僕がブログを書くのを読者として見ているのが楽しいみたいなので、今のところ書くつもりは無いみたいです。



と、ご質問はこのくらいかと思います。

もしも、質問したのに、取り上げられていないという方、いらっしゃいましたら、どうもすみません。

他意はなく、ただ単に書き漏らしているだけです。

お手数ですが、コメントでもメールでも、ご指摘下さればと思います。

とにかく、たくさんいただいておりましたので、まとめている間に、落としてしまったかもしれませんので。


ということで、こんなエントリー一つで、メールのお返事に変えさせていただくこと、とても申し訳なく思っておりますが、上記のような事情ですのでお許しいただければ幸いです。

また、僕らのことを祝福してくださり、本当にありがとうございます。

そして、今後とも、どうぞよろしくお願いします。




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【2009/09/02 21:52】 | いろいろ | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
第96話 喫茶店で
【カテゴリ:微妙な付き合い 】   




かなり前、2月8日に書いた、第95話の続きです。

花子さんと付き合うまでの話をこんなに長く書いてなかったとは…。

自分でも驚いていますが、本格復帰したので、この話の続きもちゃんと書いていこうと思います。

ということで、続き、いきます。






花子さんと入ったのは普通の喫茶店でして、特にこれといって珍しい感じではなく、

飲み物は、紅茶とコーヒーがメインのようで、あとはケーキとかアイスクリームとかパフェとか、そういうのが食べられるというところ。

ごく普通の喫茶店でした。

花子さんと席について、確か僕はコーヒーか何か、飲み物だけを頼んだような…。

花子さんは飲み物とケーキを食べていたと思います。

そこでも、また話をしました。

やっぱり話題は近況で、花子さんの病院での面白い出来事とか、最近食べた珍しい食べ物の話なんかをしてくれました。

僕は主に聞き役っぽい感じではありましたが、花子さんに食べ物の好みの話を良くしたように思います。

そうやって会話をしているうちに、僕も少しリラックスしてきましてね。

その日のイベントで木戸君に会ったりとか、新橋でサラリーマンをいっぱい見たりして、ちょっと凹み気味だったので、

それまでは、補助金の仕事の話は、あまりしなかったのですが、このあたりからそういう話も自然にできるようになっていたように思います。

今でも仕事の話って、退屈な話かなぁとも思ったりするので、僕は友達にも仕事の話はあまりしないようにしてるんです。

しかも、このときはまともに就職していたわけではなく…。

でも、花子さんはそんな僕の話でも、喜んで聞いてくれました。

このとき、僕よりも社会人の経験が多い花子さんですが、ああいうところでイベントにブースを出すようなことはしたことがないので、

その様子に興味を持ったからだったかもしれません。

花子さん 「すごいですよね。患者さんが多い日はありますけれど、一日に300人なんて、そんなにたくさんの方とお話しすることはないです」

僕 「300人といっても、配ったパンフレットの数というだけですから、実際には通り過ぎるときに手を出して持って行っただけの人も結構いるんです」

花子さん 「それでもすごいです。学会発表でも、私の講演なんて、絶対に300人も来ないです」

なんて、苦笑気味に言っておりました。

僕も、学生時代に何度か学会発表やパネル展示をしたことがありますので、なんとなく雰囲気はわかるんですが、

小さい学会とかだと、同じ研究室の人たちくらいしか聞きに来なかったりすることもあったりと、学会ってなんだか、寂しいこともある場所なわけです。

僕もそんな経験を話したりして、口下手な僕にしては、盛り上がって話をしておりました。

そのときはまだ付き合って無かったですけれども、そのころからそういう話も普通にしていましたので、今思うと、やっぱり僕らは理系カップルみたいです。

そのうち、

僕 「今度、地元でもイベントに出ることになったんです」

と、普通に話せておりました。

ビッグサイトのイベントのときに林さんに誘われた話です。

花子さん 「そうなんですか?すごいですね。おめでとうございます!」

と、花子さんがすごく自然に喜んで言ってくれたのが僕も嬉しかったです。

僕 「今回よりも規模はかなり小さいのですが…」

花子さん 「今度は、地元の熱心な方が来られるんですね。手作りみたいで、そういうイベントも楽しそうですね」

多分、花子さんは微妙に勘違いしているような気がしたんですけれども…。

それでも、自分のことのように祝福してくれた彼女の顔、僕は今でも覚えています。


それから、1時間弱くらいだと思いますが、喫茶店で楽しく話をして、そろそろ帰ろうか、ということになりました。

お金を払ってお店を出まして、10時半くらいだったと思います。

さすがに次の日が仕事の花子さんをこれ以上誘うのはよくないと思いましたので、帰ることになったのですが、

やっぱり、夜ですし、花子さんを送っていったほうが良さそうに思ったんですけれども、

僕にマンションについてこられるというのは、やっぱり嫌なんじゃないのか?とか、そういうことも思いまして…。

どうしようかなぁなんてことをまた考えておりました。

すると、

花子さん 「小太郎さん、今日も、同じホテルですか?」

と聞かれたのでした。

僕 「はい。昨日と同じで、ビッグサイトの向かいです」

花子さん 「お送りしますね」

なんで、平然と言われましてね。

僕 「え?」

いきなり、花子さんが送るとかって、何でそういうことになるのか?意味がわからなかったのでした。




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【2009/08/26 13:05】 | 微妙な付き合い | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
ブログ、やっと本格再開です。
【カテゴリ:いろいろ 】   


やっと、結婚とその他諸々のことが一段楽して、生活リズムもつかめてきたので、そろそろブログを再開しようかなぁと思います。


まずは、僕らの現状報告なんですが、結婚は色々と大変なことがありつつもなんとか乗り切りまして、はれて花子さんと夫婦になりました。

一応、新婚ということで、しばらくの間は、何かと皆さんにちやほやしていただいたり、なんだか暖かく冷やかしていただいたりと、

僕にしてみるとこのあたりが、非常に恥ずかしい感じで、なんとも落ち着きませんでしたが…。

なんとか、それも一段落。

それと結婚したら、花子さんのほうの家族はもちろんですが、友達とか、職場、親戚の方々とか、一度にお付き合いが増えまして、

もともと、僕は人見知りするほうというか、あまりしゃべらないタイプなので、なんだか戸惑ったりすることも多いです。

花子さんのほうも、僕の側の知り合いが一気に増えたのですが、なにやら喜んでいるみたいで、旧知の友であるかのごとくに、人間関係を一気に構築しておりまして、このあたりにメンタル的な違いがかなりはっきりと出ております。

はぁ…。

そんな感じで、家族って難しいもんだなぁなんて思っている次第です。

ちなみに、新婚旅行も行きたいんですが、花子さんも僕も忙しいので、とりあえず保留ということになりました。

そのうち、何とか時間を作って、国内旅行でもいいので行こうって言っています。

多分、来年以降になりますが、二人ともそれに向かって休み確保に動いているところです。


それから、二人で新しく住む場所ですが、色々と考えた末に、花子さんが今まで住んでいたマンションに僕が引越しするということになりました。

これまでとは別のところに部屋を借りることとかも考えたんですが、夜勤などで時間が不規則になることも多い花子さんですので、

今までどおりに通勤できるほうが良いだろうということで、花子さんはそのままに、僕だけ引越しと言うことになりました。

僕の通勤時間が多少長くなったんですが、僕の場合には納期前とか一時的に遅くなることがあるだけで、それが無ければ普通に帰れるので、良いかなぁと。

花子さんは、最初、二人の職場の中間地点くらいに部屋を借りようとかなり強く言っていたのですが、

深夜とかに花子さんが長い通勤をすることになると、僕としては心配なので、それは無しにしました。

なので、花子さんのマンションに僕も住むことになりました。

一番最初、このマンションを見たとき、こんなところってどんな人が住んでんだろう?なんて、かなり驚いたところにまさか僕が自分で住むことになるとは…。

なんだか、すごく不思議な気分です。

今でもちょっと落ち着かないのですが、それはなれないとダメだなぁと思っています。

マンションは、以前ホームシアターを置いていた、通称”映画ルーム”のAV機器を厳選してリビングに移動し、映画ルームが僕の書斎になりました。

書斎と言えば聞こえはいいですが、パソコンやラジコンのパーツだとか、僕の趣味のものがかなりたくさんありまして、書斎というよりも、遊び部屋なんじゃないかと…。

それから、洗濯機だとか、掃除機だとか、その他、生活用品は花子さんが持っているのをそのまま使ったり、二人用の少し大きなものに買い換えたので、僕の使っていたものは、実家や兄弟にあげて、そこでもいらないといわれたものは、リサイクルショップに売りに行きました。

こんな感じで花子さんのマンションが、僕らのマンションということになったと言うわけです。

マンションのエントランスにある郵便受けも、僕の苗字に、僕と花子さんの名前が書いてあるものに代えたので、僕らの家になったということなんですけれども…。

でも、なんとなく、未だに”花子さんのマンション”というイメージが抜けきってないんですよね。

ただ、それを言うと、彼女がため息をついたり、ちょっと寂しそうな顔をするので早く慣れたいところです。

結婚で大きく変わったのはこのくらいですが、小さい部分でいくつも、「ああ、結婚したんだなぁ」と、思い知らされることが最近でも良くあるので、そのあたりの話もそのうち書きたいなと思います。



それで、ブログのほうですが、今の生活リズムを考えますと、多分、週に1,2回の更新になりそうな気がします。週に3回書いたら、多いほうだろうと思います。

前は、家にいて暇な時間に少し書いてたりもしたのですが、花子さんがいるのに僕がブログ書くのも彼女を放置するみたいですし、何よりも本人が近くにいるとどうにもそっちに引っ張られそうで、基本的には、家では書かないことにしようかと思っています。

二人で読むことは前よりも増えると思いますが。

まずは二人での生活を第一に、その上でブログを出来る限り書きたいなぁと思っています。

花子さんも、僕が書くのを楽しみにしてるみたいですので、そういう意味でも、続けていくつもりです。

こんな感じですので、ブログを始めた当初のような毎日更新は多分出来ませんが、またお付き合いいただければ幸いです。

ということで、今後とも、どうぞよろしくお願いします。





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【2009/08/24 14:43】 | いろいろ | トラックバック(0) | コメント(9) | page top↑
花子さんのお父さん
【カテゴリ:差を埋めがたき日常 】   



少し前に、引越しをして、その片付けなんかをしているので、そういう関係で書こうかと思ったお話です。

まだ、本格復帰前のリハビリ中ですので、文章がイマイチなのはお許しください。

前からイマイチだろうとか、厳しい突っ込みもリハビリ中なのでご容赦を。

いつものように、あまり気にしないで内容だけ読んでいただけると幸せです。



前に映画の話を書いたときに何度か出てきましたが、マンションには、DVDを見るためのプロジェクターなんかを筆頭に、

女性の部屋としては、ちょっと珍しいくらいのAV機器が揃っておりましてね。

電子機器大好きな僕としてはかなりうらやましい限りだったのですが、花子さん自身はそういうのは良くわかってないんです。

僕が行けば一緒にプロジェクターでDVDを見ますが、画質や音質にこだわっているところも特になく、普通に見られればいいという感じなんですね。

音楽は好きですけれども、普段は、CDを聞くとか、テレビを見るとか、気になる番組を録画するとか、使うのはその程度。

なのに、プロジェクターにドルビーデジタルの音響システム完備。

テレビにしてもプラズマで、当然のごとくにかなり早い段階で地デジ対応です。

最初、マンションに行ったとき、僕は驚きつつもかなり不思議だったんです。

それほどAV機器に興味も無く、音質や画質にもあまりこだわりの無い花子さんが、なぜそんな設備を持っているのか?と。

今の時期になっても、アナログと地デジについて、あれは何だろう?なんて思っている花子さんですから…。

そんな彼女に、AV機器のことについて聞きましたら、なぜかため息をつきながら、

花子さん 「父の趣味なんです…」

と、答えたのでした。

実は、AV機器は基本的に花子さんのお父さんが持ってきて、設置してくれるのだそうで。

というのも、お父さんの趣味の一つが、オーディオ収集?といいますか、

スピーカーとか、アンプとかそういうものに凝っていまして、それで音楽を聴くとか、映像機器を揃えてホームシアターを作ったりするのが好きで、

実家のお父さんの書斎は、それを置くための部屋と化しています。

花子さんと花子さんのお母さんや花江さんは、そんなお父さんの部屋のことを、”ガラクタ部屋”と呼んでるんですが…。

婚約が決まった後、僕もその部屋に誘っていただいたんですが、僕にすると、宝の山のように見えたのですけれども、興味がない他のご家族にしてみると、そういう評価を下されてしまうようで…。

それに、僕もラジコンのパーツとか、パソコンの部品とか、たくさんあるだけでうれしくなりますからね。

そういうのを集めたくなる気持ちは、非常に共感できるものがありまして。

それに、僕には到底集められないような高価な珍しいもの、楽しげなものがたくさんあったわけです。

なので、僕はこっそりお父さんを応援していたりしますが、それはここだけの秘密です。


で、そんなお父さん、花子さんが一人暮らしをしてから、AV機器の設置のために、たまに花子さんのマンションに来ておりました。

僕は、花子さんのためにAV機器をちゃんと揃えてくれる優しいお父さんだと思うわけですが、花子さんは、

花子さん 「父は、うち(実家)に置く場所がなくなったから、私の部屋を使ってるんです」

なんて、身も蓋もないことを言っておりましてね…。

さらに、

花子さん 「音楽聞くのも、もうたくさん持ってるのに、すぐに新しいの買いたがりますし、ちゃんと使うわけでもなく眺めてばっかりなので、いつも母に怒られてるんですよ。もったいないので、やめたほうがいいと思うんです」

と、いうようなことを言って、ため息をついておりましてね。

しかも、同じようなことは、花江さんも言っていました。

花江さん 「うちの父さん、いい歳して電球オタクだし」

と。

それ、電球じゃなくて、アンプの真空管じゃないかと思うんですけどね…。

という感じで、やっぱり娘には、お父さんの趣味は理解されないものなのかなぁと思ったりもします。

話が少しそれましたが、こういう事情なので、僕がマンションに行きますと、いきなりAV機器が増えていたり、入れ替わっていたりすることがあったのでした。

そして、結構前のこと。

こんなニュースがあったのをおぼえていらっしゃる方も多いかと思うんです。

次世代の大容量記憶メディアの規格争いが終結したというニュース。

DVDの次の記憶メディアを何にするか?という話です。

最近は、レンタル店でも、ブルーレイの映画が置かれているのを良く見かけるようになってきましたが、

このときまで、東芝がHD-DVD、ソニーがBlu-ray Disk(ブルーレイ)という、規格を出してしばらく争っていたわけです。

そして、その片割れの東芝が負けを認めて撤退したというニュースがこれです。

それによって、ソニーのブルーレイがDVDの次の規格になったということなんです。

そうなると、僕としても、次に買うときは、ブルーレイになるなぁと、漠然と思っていたんですね。

もちろん、このニュースを見たからといって、そのときに使っていたDVDをやめて、いきなり買い換えるなんてことはしないですから、すぐに買うことを考えたわけではないんです。

ですが…。

このニュースから少しして、マンションに行きますと…。

いきなりブルーレイが増設されておりまして…。

さすがは、花子さんのお父さん。

この業界のニュースにはかなり敏感です。

そして、僕もうれしくなりましてね。そのブルーレイプレイヤーを見ていたのです。

自分で買うのはいつになるかわからないものがそこにあるということで、かなり興奮気味に。

僕 「もう、ブルーレイ入れたんだ」

なんていいながら、トレイを出したり入れたり、感動しながらいじっていた僕ですが、花子さんには、そんな感動は無く…。

花子さん 「はい。おととい、父が来ましたから」

なんて、こともなげに言っておりました。

このあたりは、AV機器への興味の違いがあからさまです。

花子さんにしてみると、DVDを見るものがちょっと増えたというくらいの認識のようでした。

というか、ブルーレイというものがあまり良くわかってなかったというのが正確なところです…。

僕 「そうなんだ…。でも、本当にすごいよね」

花子さん 「そうなんですか? 私はよくわからないんですけれど…。それに、父は前のが良くないからとか言いながら、取り替えていましたから、余計にわからなくなりました」

なんていっております。

僕 「え? 取り替えたって? なにと?」

僕も何度もマンションに来ていましたから、AV機器の構成は大体覚えていたのですが、そのときは、これまでの構成にブルーレイが加わっただけのように見えたわけです。

ですが、花子さんは、確かに、”取り替えた”といったのでした。

花子さん 「2週間くらい前にも父が来て、そのときに設置していたのと取り替えてたみたいです。機械に慣れる前にコロコロ変えるから、私はもう、全然わからないです」

なんていってましてね。

そして、その部屋の戸棚を開けながら、

花子さん 「前のは、ここにしばらく預かってくれって言って、置いていきました」

といって、見せてくれたのは。

ほとんど新品のHD-DVDプレイヤー…。

僕 「…」

HD-DVDを設置したのに、ブルーレイに決まったので、わざわざ取替えに来てくれるというのも、本当に良いお父さんだと僕にしてみると思うんですけどね。

それにしても、HD-DVDを買うタイミングがあまりにも悪すぎる…。

そういう事実に気がついて唖然としている僕を尻目に、花子さんは、やっぱりちょっとお父さんに不満げなのでした。

花子さん 「本当に、うちの父は、次々に買うから、母に怒られるんです。これもうち(実家)に持って帰ったら怒られるから、ここにしばらく置いて、ほとぼりを冷ますつもりなんですよ、きっと」

なんて言っておりまして。

僕 「…」

やっぱり絶句。

撤退してしまって未来の無いHD-DVDをどうしようか?とお父さんがその処理に困っている心境、AV機器事情を知っている僕には痛いほどわかるんですが…。

花子さんも、そして花子さんのお母さんも、HD-DVDのことも、ブルーレイのことも、そして上記のニュースのことも、全くわかっていないわけでして…。

だから、花子さんに、お父さんの心境を察することなどできるわけも無く…。

いつものように、お父さんが趣味でAV機器を買っているのだと思っていたのでした。

なので、一応僕としては、ちゃんと花子さんには説明しましてね。

そうしたら、花子さんもとりあえず、わかったような感じではありまして、

花子さん 「父に感謝しないとダメかもしれないですね」

なんて言っておりました。

僕 「うん。うちの親なんて、絶対買ってくれないからね。かなりすごいことだと思うよ」

花子さん 「はい。わかりました。ちゃんと、お礼言っておきます」

ということで、一応納得しているようではあるのですが、やっぱり、

花子さん 「でも、ブルーレイって、まだあんまり(レンタルビデオ店の)棚に無いですよね?」

なんて、厳しい突っ込みを入れておりました…。

もちろん、これは、家族だから言えること、信頼しているから遠慮が無いということなので、なんだか微笑ましい感じですし、僕も苦笑するだけなんですが、

この辺りに、女性ばかりで、男はお父さん一人という、花子さんの実家のパワーバランスが出ているんだなぁなんてことも思います。

婚約が決まった後、というかその前からもですが、お父さんが、娘の彼氏である僕なのに、とても歓迎してくださったのも、やっぱりそういう事情もあるからなのかなぁなんて思ったりもしています。



ちなみに。

今でも、そのHD-DVDは、戸棚の中で眠っていましてね。

なんとももったいない気が…。

東芝ってもっと頑張れなかったんでしょうか。

撤退したおかげで、一人のお父さんが、娘や奥さんにあらぬ誤解と、批判を受けていたわけですから…。

やっぱり、こういう機器は最初からちゃんと統一した規格で作って欲しいものだなぁと、つくづく感じた出来事だったのでした。




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【2009/08/06 17:10】 | 差を埋めがたき日常 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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